父子家庭で社長の日記

父親として、2代目社長としてして、人間万事塞翁が馬だと思うことを書き綴ります。

今だから話せること

お題「わたしの仕事場」

 

今だから話せること

 

父子家庭で社長の「2代目CEO」です。

 

すでに、4半世紀 今の会社にいるので、どれを書けばいいのか悩むくらいあります。

 

中国の上海万博での体験、単身赴任の熊本での境遇等

 

今だからというわけではないのですが

 

私はこの会社に転職してきて、1番最初に思ったことは

 

人とは、こうも巧みに簡単に「嘘」をつくのだと思いました。

 

私は騙された方です。

 

基本的に人を信じる生き方と、嘘が嫌いな性分ですから

 

今も変わらないかも知れませんので、今だからというわけではないと書きました。

 

ただ、転職して入社した当時は

 

嘘で騙され、人間不信になり

 

社内で1人も信用できる人はいませんでした。

 

まぁ、今の役員や幹部達のことも信用してはいませんがね。

 

そんな状態で仕事を1人で孤軍奮闘してきて

 

社内で競争して蹴落とされないよう必死に戦いました。

 

朝は6時30分ごろに出社

 

8時には、お客様の出社に合わせてお伺い

 

一度帰社して、見積書の作成

 

食事は、車の中でコンビニのおにぎりを食べながら

 

午後1番からの打ち合わせに向けてお昼休みに移動

 

そのご、数件のお客様をまわり

 

提案営業や現場確認、メーカー同行をして

 

18時〜19時に帰社

 

そこから、お客様から頂いた宿題の資料作りや見積り作成、メーカーへの問い合わせ

 

それが終わって、会社の上司から言われている課題や報告書の作成

 

最後に日報の記入

 

ちなみに、ノートpcや便利なスマホもなく

 

ガラケーだけでやっていました。

 

報告書や日報は、アナログな役員の方々の為に、手書きで修正液を使って訂正

 

そんな馬鹿げた時代で、帰宅できるのは午前1時頃

 

帰宅しても夕飯はないので、コンビニ弁当

 

休み?なかったですね。

 

土曜日、日曜日、朝から現場に入って工事の立ち合いで朝から晩まで

 

多少、事務処理が少ないので、土日は20時頃には帰れました。

 

子供達と会えるのが、そこと、朝食の時

 

子供達の行事には参加してきましたが、行事が終わると仕事

 

妻は、私が本当に仕事をやっているとは思っていなかったようで

 

訳のわからない事を言っていて、話しにならない状態でした。

 

その当時の私の給料は回りの同世代より多かったです。

 

今の平均給与の倍はもらっていました。

 

当然、それも妻や子供達に良い暮らしをしてもらいたい

 

お金で不自由な暮らしをさせたくないという一心です。

 

そんな1人で、相談することも、愚痴をこぼすことも、泣く事もできない

 

状態が長く続けられる訳もなく

 

7年くらいで、心が壊れました。

 

寒い冬で、大型連休前の工事が予定されている、ある日

 

車で会社に向かおうとすると、途中で激しい眩暈に襲われ

 

運転ができません。途中で車を停車し、会社に遅れる電話を入れると

 

気持ちが悪くなって、吐き気に襲われました。

 

訳がわからず、その日は会社へ出ましたが

 

仕事をしていても、頭を殴られたようにぐわんぐわんと、目眩がして

 

座っていることもできなくなり、病院に運ばれました。

 

ただ、会社を離れると体の異常は少なくなり

 

検査して、メニエールと診断され様子を見ながら出社していました。

 

ちなみに、その時の私の体重は

 

入社した当時から比べ50kg以上増えていて、120kgは超えていたと思います。

 

思いますとしたのは、計測した最後が120kgで

 

そのご過食して増えていたのは自覚していたのですが

 

計測することがなかった為です。

 

その後私は、休職を余儀なくされ数年間、会社を離れることになります。

 

いま思えば、とてもマトモな働き方をしていませんし

 

毎食、コンビニか外食。

 

睡眠すらまともに取れておらず、仕事以外の話しをしてはいなかったのかな。

 

会社で騙されないよう、社員と必要最低限のことしか話をせず

 

必死にやってきて疲れ、ボロボロになって

 

心を壊してまでやる必要があるのか、そんな会社に残る意味があるのだろうか?

 

次の社長として、云々

 

悶々とした日々を自問自答して、堂々巡りでグルグルして悩んでいました。

 

ここから脱出することは、永遠にないことだと理解したのは、つい最近。

 

寂しくもあり、休まることのない日々です。